サボテンと言えばトゲと言われるくらい、そのユニークな見た目の特徴として数多くの人が挙げると思います。
トゲあってのサボテンと言っていいかもしれません。今回はそんなサボテンのトゲについて中心に調査をしていきたいと思います。
サボテンのトゲの機能
外敵から身を守るため
サボテンは植物ですので、身動きすることができません。
サボテンの葉を食べれる生物にとっては格好の餌ですので、そんな生物たちに対抗するよう進化した葉の一部がトゲであると言われています。
体全体にトゲを張り巡らせることで身を守っているのですね。
体内の温度を下げるため
サボテンは細かいトゲを沢山生やすことによって、体の空気に接触できる部分を増やし、体内の温度を調節していると言われています。
とある研究者がサボテンのトゲをすべて取ってサボテンの温度を測ったところ、10度以上もとげがあったときに比べて高いという記録が残っているそうです。
周囲から水分を得るため
体が空気に接触する部分が多いと、体内の温度を調節しやすいだけでなく、水分を吸収しやすくなります。
砂漠など夜は冷え込み、明け方には水滴ができるほどの気温差がありますので、サボテンはそれを利用し、とげに水滴をつけます。
そのため、雨の降らない砂漠でもきちんと適応しているのです。
水分量について
上記でも述べたように本来は痩せた厳しい土地でも過ごせるサボテンですので、あまり水をあげすぎると根っこが水を吸いすぎて腐ってしまいます。
水をあげる頻度には気を付けましょう。夏場で月に2,3回、冬場で月に1回程度で十分なのです。
但し直射日光に当たるような場所ですとからからに乾いて葉にしわが寄ったりすることがあるので、なるべく気温の変化の少ない場所において育てるようにしましょう。霧吹きなどで葉全体に水をかけるのがベストです。
まとめ
サボテンのトゲは厳しい乾燥、暑熱の環境に適応するための形状ということがわかりましたね。
あのとげがあるからこそ、雨が降らない暑い環境でもしっかりと適応できるということですね。
見た目のユニークさに似合わないほどの重要な役割を担っていることには驚かされますね。