サボテンの種類はなんと1万種類にも及ぶ数があると言われています。
その中には見た目がとても変わったサボテンも存在しています。
そこで今回は、「白」にまつわるサボテンの不思議をテーマに話していきたいと思います。
「白」で見つめるサボテンの不思議!毛?出てくる液体は?
サボテンなのにまるで綿あめのような白い毛で包まれたものがありますが、この毛は何の意味があるのでしょう。
サボテンの茎を誤って傷つけてしまうと、白い液体が出てきますが、これは何の働きによるものなのでしょう。
これらの疑問に答える形で紹介していきます。
白い毛の正体は、いったい何?
「幻楽」という品種は、太陽の強い日差しから身を保護するために、冬季の防寒のために白い毛に覆われています。
細い白い毛の下には、もちろんトゲも生えています。
ペルーの高地に多く分布しており、冷涼なところですが、昼と夜の寒暖の差が激しく、雨季と乾季もはっきりとしています。
雨季は茎に水が直接かかるのを防ぎ、乾季は、地表と大気の温度差によって生じる水分を毛で集め、株元に落とす働きをしています。
雨季に湿度が高いと、カビが生えて株が弱ってしまうおそれがあるからです。
これとよく似た品種に「老楽」というものが存在しますが、こちらは白というよりも黄色がかった細い毛で覆われています。
白い液体の正体は、いったい何?
サボテンを家具にぶつけたり、サボテンの上に何か物を落としたりしたことはありませんか?
傷ついたところから、乳液のような白い液体がジワリとしみ出てくると思います。
これは毒ではなく、サボテンの体を守るための反応で、傷口をふさぐために出ているのだろと考えられます。
サボテンだけではなく、同じようなことは他の植物においても観察されます。
観葉植物で例を挙げれば、ゴムの木などがその好例と言えるでしょう。
白くて驚く人も中に入るかもしれませんが、時間が経つとともに固まり、色が黄色っぽくなってきます。
敏感肌の人であれば、肌がかぶれることがありますから、すぐに水で洗い流してください。
まとめ
サボテンの中には綿あめのような白い毛を持つ品種が存在していることが分かりました。
茎などを傷つけた時に、あふれ出てくる白い液体は防衛反応によるものと考えられており、しばらくすると固まります。
調べれば調べるほど、まだまだ知らないことばかりで面白い植物だと感じました。