仰々しい名前がついた品種ですが、その名に恥じぬ見た目をしており、雄々しさを感じさせます。
野生の個体は柱状のサボテンで生長するにつれて、だんだんと上に伸びていきます。
いったいどんな特徴のあるサボテンなのか調べていきます。
有毒なサボテン、「大雲閣」っていったいどんな品種?
大雲閣は一般的なサボテンとは異なり、樹液の中に有毒な成分を含んでいるそうです。
海外では、大雲閣を剪定する際に、失明寸前に追い込まれた女性もいます。
そこで今回は、大雲閣の特徴と毒性について紹介していきたいと思います。
大雲閣の特徴は?
園芸店などでは「サボテン」として売られていますが、厳密には「サボテン」ではありません。
トウダイグサ科に分類されており、クリスマスの時期によく見かけるポインセチアと同じ仲間になります。
原産地はエチオピアで、高木として生長していきます。
暑さに強くとても育てやすい品種として知られていますが、乳液のような樹液には有毒な成分が含まれています。
誤って口にしてしまうと下痢やめまいを引き起こしてしまいますし、白い液に触れると肌がかぶれることがあります。
ですから、取り扱いにはくれぐれも注意してください。
大雲閣にまつわる事件は?
英国のショッピングセンター内にある、高さ9mのサボテンを切った際に、カール・ウッドブリッジさんが樹液を浴びてしまいました。
毒を含んだ樹液が噴射し、右目、首、顔、腕にかかり、あまりの痛さに倒れ込み、顔は腫れてしまったそうです。
すぐに病院に運ばれましたが、医師はブリジットさんの眼球を流水で目を2時間も洗浄しなければなりませんでした。
それから1週間は何も見えず、顔に浴びたときは焼けるような痛みに失明を心配したそうです。
その後、視力はどうにか戻りましたが2ヶ月も仕事に復帰できず、特殊なメガネを着用しなければなりませんでした。
まとめ
意外なことに大雲閣は、分類上はポインセチアと同じ仲間でサボテンではないことが分かりました。
毒性を含む樹液に触れると、皮膚を腫れ上がらせたり、激痛を与えたり、などの症状が見られます。
毒性を持つ観葉植物を育てていく場合は、しっかりと管理する際に注意しましょう。