サボテンとアロエで形状は異なりますが緑の葉っぱや茎に見える部分は肉厚でどことなく色合いも似ているので、共通点について考える方もいらっしゃると思います。
今回は、そんなアロエとサボテンの違いについて説明していきたいと思います。
種類別の違いについて
アロエの分類は、アロエ属キジカクシ目ススキノキ科の多年草という枠に入り、サボテンはナデシコ目サボテン科という多年草に入ります。
このように分類上は異なりますが、共通して言えることは多年草と多肉植物であるという点です。
構造の違いについて
構造の共通点は、どちらも組織内に多くの水分を蓄えている点です。
これは多肉植物の大きな特徴となります。
アロエは肉厚の葉にトゲを持っています。
トゲは葉の縁にありますね。
もともとの生息地は南アメリカの地域だそうです。
薬や観賞用に育てられているのがキダチアロエという種類で、食べてもおいしくありません。
食用とされるものはアロエベラという種類です。
また、ワシントン条約などでアロエは保護されていて、むやみやたらと取れない決まりになっています。
例外なのはヨーグルトなどに使われる食用のアロエベラで、条約の保護を受けません。
サボテンは葉や茎に水分を蓄えることができます。
枝分かれしているものは、あれは実は葉っぱではなく茎なのです。
中には食用とされるものがあり、メキシコの一部地域では様々な料理に使われています。
トゲはアロエのものと違い、体温調節や外敵から身を守るために進化しているものが多いのが特徴です。
トゲを全部そぎ落とすと、温度調節が上手にできなくなってしまい、水分の供給もあまりできなくなるので、枯れやすくなるというのアロエと違います。
このようにアロエとサボテンでは見た目だけでなく、トゲなどにも多くの違いがあります。
まとめ
アロエもサボテンも構造に多少の共通点はあれど、そこには多くの違いがあります。
同じ地域に棲息していても、このように別々の方法で適応しているのを比較するというのも興味深いですね。
今後研究が進んで、私たち日本人の生活にもより一層なじんでくることが予想されます。