サボテンのトゲのあたりをよく見てみると、小さくて丸いものが出てきている場合があります。
これは子株と言って、小さなサボテンの葉ということになります。
葉となれば当然こちらにも栄養が行きますので、大きな方のサボテンは花が咲きにくくなります。
ですがうまく利用すれば株分けと言ってサボテンを増やすこともできるので、今回はそんなサボテンの子株について紹介していきたいと思います。
子株を株分けする時期
成長速度にもよりますが春・秋の成長期に行うのであれば、直径15㎜ほどのものであれば十分です。
できるだけ発根しているものをとりましょう。
夏や冬などの休眠期に株分けをするのは避けたほうがよいでしょう。
子株の取り方
よく観察しているとなんとなく感じ取る方もいらっしゃると思いますが、サボテンのトゲは葉の一部です。
生息地の過酷な環境と外敵により自分の身を守るために進化した葉がトゲです。
トゲを全部取ると体内の温度調整がうまくできなくなりますので、必要最低限だけいじるようにしましょう。
これらを考えると、トゲのあたりから子株が生えてくるのも納得がいくかと思います。
子株の取り方は真横、もしくは斜めに力を加えて取ることです。
根元など指が入らない場所は、ピンセットや割り箸を使って取りましょう。
このとき子株を握りつぶさないように注意してください。
上から下に力をかけて取ってはいけない理由が、棘座と呼ばれる部分がもげてしまい、二度とそこからトゲや子株が生えてここなくなるからです。
増やし方
同じくらいのサイズの子株を集めて植え込んでみましょう。
サボテンは分散して植えるよりも何個か集中させて植えたほうが成長が早くなります。
このとき注意することは水をあげないことです。
水をあげてしまうと発根しなくなりますので、落ち着いて待ちましょう。
1ヶ月程度で根をはっているのが確認できるはずです。
まとめ
花を咲かさせたいときには妨げになることも多い子株ですが、上手く活用すれば繁殖に転用できるという面もあります。
サボテンの飼育は見た目の美しさだけでなく、増やしていく楽しさのもあると思います。
上手に付き合い、サボテンを楽しみましょう。