よく見慣れたものほど、意外と知られていないことがたくさんあったりします。
もちろんサボテンもその中の1つに入っています。
そこで今回は、「なぜ」を通してサボテンを見つめていきたいと思います。
サボテンが花を咲かせる意味は?なぜトゲが生えているの?
花が咲く品種は別として、めったに咲かせることのない花が開く場合にはどんな意味があるのでしょうか?
サボテンのシンボルと言えば、あの鋭いトゲですが、いったいなぜ生えているのでしょうか?
これら2つの質問について紹介していきます。
「花」が開くのは何のため?
花を見るために品種改良されたものは別として、基本的にサボテンは花を咲かせることはないようです。
しかし、花を咲かせることはあります。
それは、子孫繁栄のために花を咲かせるのではなく、あくまでも自分の最期を悟り次代につないでいくために花を咲かせるのです。
つまり、子孫を残すために花を咲かせる点が、他の多くの植物とは異なっているのです。
ですから、花を咲かせた後、そのサボテンはやがて枯れていきます。
花を咲かせないからといって気をもむことはなく、大きなストレスを感じることなく育っていると考えることができます。
サボテンにとって極端な温度差などのストレス要因が発生した場合は、花を咲かせることがあるかもしれません。
サボテンにトゲが生えている理由は?
1つは、自分の身を守るためです。
サボテンを食べてしまう動物からその身をガードするためにトゲを有しているのです。
もう1つは、水分蒸発量を抑えて、水分を補給するためです。
鋭いトゲはサボテンの葉や茎が変化したもので、蒸散量を最小限にするとともに、空気中の水分を集める役割を担っています。
多くのサボテンは球形をしていますが、これも表面積を狭くすることによって余分な水分の蒸発を抑えています。
そのため、多くの植物が光合成を昼間に行うのに対し、サボテンは夜間に光合成を行っています。
ちなみに、空気中から集めた水分はサボテンの茎の中に貯蔵されています。
まとめ
サボテンにまつわる「なぜ」を2つ紹介していきましたが、意外な事実ばかりでびっくりしました。
サボテンが花を咲かせるのは子孫を拡大していくためではなく、子孫を残すためだとうことが分かりました。
トゲが生えているのは、乾燥地帯の中で水分を得るために葉や茎を変化させたからです。