サボテンを切断することがあるそうですが、いったいどんな目的で行うのでしょうか?
茎の中には空気中から取り入れている水分が含んでいますから、腐敗してしまうことはないのでしょうか?
いったいどのようにして切り分けて、その後は管理していくのでしょう。
なぜサボテンを切ることがあるの?どんな流れで行うの?
今回は、サボテンの胴切りをテーマに話していきたいと思います。
胴切りを行う理由と、その方法について説明していきます。
サボテンを切る2つの理由は?
1つは、大きく生長したサボテンの株分けを行うためです。
あまりに大きく育っても場所をとるし、管理がしにくいという場合は株分けをおすすめします。
こうすることによって、狭いスペースであってもサボテンの生長を楽しんでいくことが可能です。
もう1つは、根腐れしてしまった株を守るためです。
過剰な水やり、寒いところに放置しておいたなどの原因で、根が腐ってしまうと株元からグラグラと揺れます。
腐食した部分は株元からだんだんと上にのぼってきますから、元気なところを生かしていけば復活させることができます。
胴切りを行う手順は?
まず、胴切りのための環境を整えていきます。
涼しく乾燥したところで、夏はエアコンの風が直接当たらないように注意しましょう。
次に、胴切りを行います。
小さな株であれば、ナイフをアルコールなどで消毒して、一刀両断してください。
直径30㎝を超すような大きなものであれば、消毒したのこぎりを使っても大丈夫です。
目的が株分けの場合はどこを切ってもいいですが、根腐れの処置として行う場合は茎の変色がないところまで切り取るようにしましょう。
そして、胴切り後のケアについてです。
切り取った株や、根腐れを切断した部分は、植え替えを行いやすいように切り口の中央を尖らせるように切りましょう。
切り終えたら、アルコールで消毒し30分くらい日光に当ててください。
最後に、発芽に備えてです。
切り口が乾燥したら、断面を下にして新聞紙で覆い、直射日光の当たらない乾燥した場所で芽が出てくるのを待ちましょう。
早くて1週間、時期やサイズによっては1ヶ月以上かかることもあります。
まとめ
サボテンの胴切りを行う理由は、株分けと根腐れから保護するための2つです。
刃物をきちんと消毒して、しっかりと乾燥させれば、時間はかかりますが新たな発根を見ることができます。