サボテンの下部から異臭がするだけでなく、茎が腐ったり、赤黒く変色したりしていれば「根腐れ」の可能性が高いです。
根腐れとは、外的な要因によって根が腐れてしまうことで、多肉植物の場合は、厚い葉肉が縮んでくるのが特徴です。
では、いったい何が原因なのか、そしてどう対処すべきなのかを説明していきたいと思います。
サボテンの株が腐るのはなぜ?どうすれば株を守れるの?
いわゆる「根腐れ」という状態に陥る原因は、どんなものが考えられるのでしょうか?
また、その状況を打破するためにはどんな対応をすればいいのでしょうか?
サボテンの株が臭ったり、腐ったりする原因は?
まず、灌水の頻度が問題となります。
確かにサボテン栽培にとっても水やりは重要なポイントですが、季節に応じた水やりの方法を行う必要があります。
春先から梅雨入り前は、生長していきますので鉢底の穴からたっぷりと水が出てくるまで与えます。
たとえ土の表面が乾いていても土の中が湿っていれば与える必要はありませんから、竹串などを挿して地中の水分量を調べましょう。
夏の盛りである2ヶ月間は、積極的な灌水は避け、土が乾いているのを確認してから数日後に行います。
秋は生長がほとんど停止しますので2週間に2回くらい、冬場は水やりをしなくても大丈夫です。
次に、冬場や春先の管理場が問題となります。
屋外で飼育している場合は、気温が0℃以下になるようなところでは室内で管理するようにしないと、根が傷む可能性があります。
春先に日光浴をさせようと屋外に置いておくと、これまでの温度差によって根にトラブルが起こるおそれがあります。
どのように対処すればいいの?
「胴切り」と呼ばれる方法で腐った部分と、正常な部分を切り分ける作業を行います。
まず、消毒したカッターなどで腐敗した茎を切り、その上の部分も念のために切ってください。
茎の変色が見られないところまで、しっかりと切り落とすことが大切です。
大きな株であれば、消毒したノコギリを使って切断しても構いません。
切り口を山型になるように中央が尖るように切り、切断面を消毒し30分ほど日光に当てます。
断面がすっかり乾いたら、そこを下にして新聞紙で覆い、直射日光を避け乾燥した場所で発根を待ちます。
まとめ
サボテンは水がいらないのではなく、水を必要とする植物ですが、与える時期や頻度が問題となります。
もし根腐れをしたとしても、胴切りを行えば上の部分を利用して、復活させることができます。
スイカのように根腐れをしたら枯れてしまう植物が多い中で、サボテンは本当に丈夫だと思いました。